私的ガンバ大阪2016プレビュー

 今週末には新スタジアムである市立吹田スタジアムでこけら落としを迎えるガンバ大阪。もう2016年のシーズン開幕はすぐそこまで迫ってきております。ドッときております。

20151017 市立吹田サッカースタジアム / Suita City Football Stadium

 こけら落としはあくまでもプレシーズンマッチ(要するに練習試合)ですが、その1週後には昨年の年間王者と対戦するゼロックススーパーカップ、中3日で韓国に出向いてACL初戦、さらに中3日で鹿島とJリーグ開幕戦を迎えるといういきなりの強行日程。

 ゼロックスはゼロックスでタイトルがかかった試合ですし、ACLはもちろん大事、リーグは当然大事ということで「絶対に負けられない戦い byテレビ朝日」が続くことになります。そういった過酷なスケジュールをこなしていくなかでもメンバー編成はとても重要。2015年もシーズン前にプレビューしてみましたが、今年も同じように各選手を紹介しながらフォーメーションを予想してみましょう。

2015年フォーメーションはこんな感じでした

2015年の基本フォーメーション

 昨年の基本フォーメーションはこんな感じですね。イラストには載ってないですが、今年メンバーから抜けたのはFWリンス、FW赤嶺真吾、MF明神智和の3名。リンスも赤嶺もチームに馴染みきれなかった中で放出することになってしまったのは残念。明神も惜しまれつつ名古屋へと移籍することになりました。

2016年予想フォーメーションA

正統進化形の予想フォーメーションA

 多少いじりながらも去年からの流れで組んでみたのが上のフォーメーション。メンバーで入れ替わったのは阿部・岩下がOUTで、アデミウソン・井手口をIN。これが理想的だけど実際にやってみると中盤がすっかすかでボールが前線まで届かなくなる可能性が高いけども^^;

29パトリック
 今年も最前線でボールをもらって得点を。今年は守備も重視?
39宇佐美貴史(うさみたかし)
 海外移籍はひとまず封印。コンディション戻れば破壊力抜群
11倉田秋(くらたしゅう)
 確実にボールを繋げられる前線の要。もっと得点も決めたい
9アデミウソン
 トップ下からゴールを虎視眈々。チームにフィットできれば大爆発

 攻撃に積極的に絡んできそうなのが上記4選手。倉田とアデミウソン(と得点を狙わないときの宇佐美)は役割が被るので、19大森晃太郞(おおもりこうたろう)、13阿部浩之(あべひろゆき)あたりがボール供給役として加わってきそう。トップ下は運動量がとにかく求められるので、戦術や日程次第で入れ替われる選手がいるというのは非常に大きい。

大胆に入れ替えた予想フォーメーションB

前線をガラッと入れ替えたフォーメーションB

 宇佐美が途中でオリンピックだとか海外移籍だとかしちゃった場合、あるいはパトリックが試合前半から全力で攻撃も守備もしちゃって疲労全開な場合などに発動しそうなのが、上の予想フォーメーションBです。Bパターンでも出てくる倉田。

20長沢駿(ながさわしゅん)
 15シーズン終盤に戦術に融合して大活躍。今春も好調らしい長身FW
25藤本淳吾(ふじもとじゅんご)
 今シーズン横浜FMから移籍。豪華トップ下でのポジション争い
13阿部浩之(あべひろゆき)
 豪華FW陣に負けず劣らずの積極性で今年もチームを走って支える
19大森晃太郞(おおもりこうたろう)
 阿部同様に走ってボールを供給する重要な役割。今年は更に上へ

 最前線はパトリックと長沢の2択、あるいはセカンドチームのU23に行くかもしれないけど若くて練習試合で得点決めまくってる大卒ルーキー23呉屋大翔(ごやひろと)あたりまで可能性が。その直下は宇佐美・倉田・アデミウソン・藤本・阿部・大森をぐるぐる回転させる感じなのではと。最前線からトップ下までは、2〜3チーム分の戦力があるので、過密日程でもまったく問題ないでしょう。

中盤以降はほぼ固定メンバーでやや不安も

ふたたび予想フォーメーションAで中盤以下を紹介

 守備陣と攻撃陣とをつなぐ中盤は遠藤・今野・井手口あたりが候補。ただ、ゴール前の岩下と西野がシーズン序盤は完調でない可能性があり、スクランブル態勢として今野が1歩下がる形で予想してます。

7遠藤保仁(えんどうやすひと)
 攻撃の起点として不動の存在。パスと判断力センスは健在
21井手口陽介(いでぐちようすけ)
 U23では勿体ないほどの冷静沈着さでガンバの中盤を整える
15今野泰幸(こんのやすゆき)
 中盤の守備面をガッチリサポート。ゴール前でボールを奪う

 ここ数年は遠藤&今野がダブルボランチとしてガンバの中盤はほぼほぼ固定されてましたが、昨年は井手口が大きく成長。ダブルボランチの両ベテランに勝るとも劣らない井手口の冷静さはどこからくるのか不思議で仕方ありません。オリンピックで井手口が招集されることも多分に考えられますが、それでもガンバで更なる活躍を期待してます。

4藤春廣輝(ふじはるひろき)
 運動量はチーム随一。左サイドを走りまくって前線に絡む
8岩下敬輔(いわしたけいすけ)
 昨年終盤からリハビリ中。熱く攻撃的にゴール前を守る
5丹羽大輝(にわだいき)
 守備を統率するダイキニワ。ここ数年の成長が著しい
14米倉恒貴(よねくらこうき)
 攻撃的守備でボールを奪い、そのまま前線まで駆け上がる
22オ・ジェソク
 藤春or米倉の負傷時には献身的な守備でチームを助ける

 左サイドの候補としては藤春かオジェソク、右サイドの候補としては米倉かオジェソク。ゴール前のセンターバックは岩下と丹羽に加えて3西野貴治(にしのたかはる)と6金正也(キムジョンヤ)ぐらいしか候補がいないのです。が、岩下と西野がリハビリ組ということでいきなりシーズン序盤に黄信号が。。。キムジョンヤもまだ完調ではないようで、ひとまずは今野が下がってくる形で対応するしかないのではと。

1東口順昭(ひがしぐちまさあき)
 絶対的守護神は今年もヒガシ!怪我だけは避けたい

 GKは誰が何と言っても東口一択でしょう。若手(とガヤさん)の台頭を期待したいですが、ひとまずは年間通じて東口が出てくれればそれ以上のことはありません。

2016年は「攻撃のガンバ」復活へ

 というわけで、DF陣をどうやってやりくりするのかという問題が大きく、ここがシーズン通じて黄信号のままだった場合には思わぬ失点で試合を落とすなんてことにもなりかねません。が、その不安を補って余りある、、、実際に余力たっぷりになりそうな攻撃陣が2点3点4点と獲ってくれれば、今年も結果がついてきてくれるのではないかなと。J3に参戦するセカンドチーム(ガンバ大阪U23)にも選手を配分する必要があるので、チーム編成とポジション争い、それからコンディションが非常に大事になってくるシーズンですが、うまく機能すれば複数のタイトルが見えてくるハズ。今年も期待して観戦しましょう。

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